骨粗しょう症

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、骨密度や骨質の低下による骨強度の低下で骨折が起きやすくなっている状態です。
骨粗しょう症は、骨折による痛みや変形、動作の制限(歩行困難、寝たきりなど)のみならず、筋力低下(サルコペニア)、心肺機能低下、フレイル、ひいては寿命の短縮にも影響するため、健康長寿を目指すためには適切な介入が不可欠な疾患です。

骨粗しょう症の検査と診断

骨折による痛みがあれば気づきやすいのですが、脊椎圧迫骨折は無症状のことがあり、背が低くなったり、背が曲がってから気づくこともあります。そのため、骨折既往がなくても、50歳以上で骨粗しょう症を起こすリスクの高い人であれば積極的に検査をします。
診断には骨密度脊椎X線などによる骨折の有無を評価します。
骨粗しょう症は高齢女性に多く、閉経後の女性ホルモンの変化が深く関係しています。しかし、遺伝的な影響、糖尿病や薬の影響、喫煙や飲酒、低栄養、運動不足などの生活習慣とも関連しています。

骨粗しょう症の治療と予防

薬には内服薬や皮下注射製剤、静脈注射製剤などがありますが、糖尿病や食事・運動等の生活習慣改善といった是正可能な部分に早期から介入することで、骨粗しょう症の予防や治療に結び付けることができます。
骨粗しょう症に有用な生活習慣(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-043.html)を参考としながら、個別にどのような生活習慣が良いかを考えますので、わからないことがあればいつでもご相談ください。