リウマチ・膠原病

長引く様々な体調不良を起こす

対象となる疾患
  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • シェーグレン症候群
  • 全身性強皮症
  • 皮膚筋炎
  • 多発性筋炎
  • 混合性結合組織病
  • 痛風
  • 偽痛風
  • 顕微鏡的多発血管炎
  • 多発血管炎性肉芽腫症
  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
  • IgA血管炎
  • 結節性多発動脈炎
  • 高安動脈炎
  • 巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)
  • リウマチ性多発筋痛症
  • RS3PE症候群
  • 脊椎関節炎(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎など)
  • 再発性多発軟骨炎
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 成人スチル病
  • ベーチェット病
  • サルコイドーシス
  • 家族性地中海熱
  • 原発性免疫不全症
  • 遺伝性血管性浮腫 など

上記と診断された時や自分で調べてみて疑った時、長引く体調不良がある時にはご相談ください。

リウマチ・膠原病は聞きなれない言葉だと思いますが、意外と身近にあるものです。記載した疾患はいずれも私が岐阜県内で診断・治療をしたことがあるものです。

リウマチとは

『リウマチ』は骨や関節が痛む疾患の総称のことで、主に炎症を伴っているものと考えて良いでしょう。
すぐに思い浮かぶのが『関節リウマチ』という病気だと思いますが、『全身性エリテマトーデス』『血管炎』『リウマチ性多発筋痛症』『痛風』なども広く含んでいます。
『関節リウマチ』と区別が必要で、炎症を伴わない関節疾患としては『変形性関節症』が有名です。頻度では圧倒的にこちらが多く、ご自身や周囲の方で診断を受けておられる方もいるでしょう。
腰痛は誰しもが経験しうる症状です。多くは変形性腰椎症、腰椎ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などといった原因ですが、中にはリウマチ性疾患や内臓疾患が原因のことがあります。
これらのことから、リウマチ専門医は『関節リウマチ』のみならず、骨や関節が痛むあらゆる疾患に対応できるように訓練されており、変形性関節症に対する関節注射はもちろん、慢性的な頸部痛や腰痛に対する理学療法機器も利用しています。

膠原病とは

『膠原病』とは、結合織疾患とも言われ、自己免疫疾患の一種で、本来自己を守るための免疫が、間違えて自身の組織を障害しうる疾患の総称です。関節リウマチや全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群などが該当します。例えば『関節リウマチ』であれば、自分の免疫で自分の関節を攻撃する疾患と考えることができます。
膠原病の種類によって障害されやすい臓器がある程度わかれていますが、発熱や全身倦怠感、体重減少、関節痛、皮疹などは共通して出現します。ただし、これらの症状は、かぜなどの病気でも出現するものであり、膠原病によるものかどうかの見極めが診断の鍵となります。
したがって、リウマチ専門医には、発熱や全身倦怠感などのどんな病気でも起こしうる症状を診療する中で、いかに『膠原病』を早期に診断し、適切な検査と治療を行うかが求められます。さらに、ベーチェット病や家族性地中海熱などの自己炎症疾患の概念も広く理解が必要です。
他院でリウマチ・膠原病が疑われた場合はもちろん、発熱や関節痛、倦怠感などが長引いている時は膠原病の可能性が疑われますのでご相談ください。

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